【生徒のプロフィール】
香椎第3中 中3 男子
【合格校】
福岡高校 / 大濠高校(進学)
指導回数
週3回 1回2時間
冬休みの12月、入試まで残り3か月というタイミングで指導をスタート。 生徒は母子家庭で、私立高校の進学は難しいため、県立高校の福岡高校を第一志望としていた。 内申点は45点満点中43点と高く、福岡高校合格の基準を十分満たしていたが、模試の5教科合計点は300点満点中220点ほど。特に数学が苦手で40点未満という状態で、合格判定はD判定だった。
福岡高校に合格するためには250点が必要で、点数の伸び悩みが課題となっていた。 そのため、指導開始時には、合格の可能性を踏まえてランクを下げ、香住丘高校を志望校に変更することを提案した。 しかし、生徒自身が福岡高校への進学を強く希望し、お母さんも 「本人の意思を尊重したい。わずかでもいいので、合格可能性をあげたい。」とおっしゃったため、 志望校変更はせず、福岡高校合格を目指す方針で指導を進めることになった。
一方で、私立高校は大濠高校(普通科)を受験予定にしていた。大濠高校への合格が見込まれていたため、 まずは私立入試を突破して自信をつけ、その後、公立高校の福岡高校合格を目指す流れを計画した。
限られた時間の中で、特に足を引っ張っていた数学の克服を目指して指導を行った。過去問を使って間違いの傾向を分析したところ、次のような課題が見つかった
・計算問題でのケアレスミス
・方程式や証明問題での減点
・関数や図形問題での解き方不足
まず、大問1~3(基本問題)で満点を取ることを目標に据えた。ケアレスミスを減らすために、間違えた問題をノートに記録してもらい、毎日復習する習慣 をつけた。 他教科も同様に間違いノートを作ったこと、同じミスを繰り返さない力が身につき、他教科の点数も上昇した。
次に、苦手としていた関数に特化した演習を徹底した。薄い問題集を使い、基本から標準レベルまで繰り返し取り組むことで、徐々に得点力が向上。 結果として、1月の塾模試では初めて数学で51点を獲得し、合格判定はC判定までランクアップした。
生徒はこれまではどこか合格は難しいけどダメ元で当たって砕けろといった言動が見受けれられたが、「(合格の)希望の芽が出てきた!」と合格の可能性を実感したようだ。
2月初旬の私立高校入試では、大濠高校(進学)に見事合格。 もともと模試の合格判定もよかったため合格は想定内だったが、合格の知らせを受けた際、 生徒は「次は本命の福岡高校!」と一層やる気を高めていた。 保護者の方からも「大濠高校への合格で子どもの表情が明るくなり、勉強に対する姿勢がさらに前向きになった」とおっしゃっていた。
大濠高校への合格によって、福岡高校の試験に向けてより集中力を発揮できるようになったようだ。 特に苦手科目の数学に対して「あと一歩で目標に届く」という自信を持てたことで、指導中のアドバイスにも積極的に取り組む姿勢が見られるようになった。
さらに、「大濠高校には進学できる」という保険があることで、心の余裕を保つことができた ようだ。 結果的に、この余裕が本番での冷静さを生み、福岡高校合格への道を切り開いた大きな要因の一つになったように感じる。
受験が近づくにつれ、生徒は特に得意な国語ばかりに時間を費やしていることが目立つようになった。 国語は塾の模試でも50点以上を安定して取れる得意科目で、苦手な数学や理科に比べると精神的な負担が少ない分、安心感を得るために取り組む機会が増えていたのだと思われる。
そこで、私は生徒と話し合い、入試直前の学習計画を再確認した。 「不安を感じるときこそ、目標に直結する学習をしよう」と提案し、優先順位の低い国語の勉強を一時的に禁止。代わりに、数学や理科といった苦手分野の復習に注力した。
また、「やるべきことを明確にして、行動すれば、不安を払拭することができる」 と伝え、具体的な勉強方法を細かく指示した。 数学では解き直しノートを徹底活用し、ケアレスミスの記録を振り返る習慣を続けてもった。 さらに、理科では出題頻度が高い実験問題や論述問題を重点的に練習し、特に大問ごとに得点の目安を明示して具体的な目標を持たせた。 生徒には「不安だから手を止める」のではなく、「不安だからこそ手を動かす」という能動的な学習姿勢の重要性を伝えた。
冬休みから始まった指導では、まず現状の課題を整理し、目標点に到達するための戦略を練ることからスタートした。 福岡高校の合格ラインは5教科で250点(300点満点)とされており、入試本番では全教科で安定して50点以上を取る必要があった。 特に、苦手な数学をいかに克服するかが大きなポイントであった。
初めは過去問演習で40点前後しか取れなかった数学だったが、大問ごとに得点の目標を設定し、解ける問題から確実に取ることを徹底した。 「最終問題は解けなくても50点は取れる」という言葉を繰り返し伝え、難問よりも標準問題の解答精度を高めることに注力。 また、関数や図形といった苦手分野に特化した薄い問題集を購入し、宿題として繰り返し解いてもらうことで徐々に基礎力を強化した。
さらに、理科や社会では出題傾向を分析し、重点的に取り組むべき範囲を明確にすることで効率的に得点を積み上げた。
そうして、ついに公立高校の入試直前となった。最後の指導日には「絶対に合格して、先生の合格実績に貢献してみせる!」と宣言してくれた。
入試後にお母さんから連絡があり、自己採点が247点の出来であったとのことだった。 本人は250点を超えられなかったことに落ち込み、友人には「不合格っぽい。大濠に行くことになると思う」とメールしたそうだ。
しかし、1週間後の合格発表日、合格の知らせがお母さんから届いた。 お母さんからは「先生のおかげで合格することができました。」と感謝の言葉をいただき、私にとって大変喜ばしい経験をすることができた。
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