夏休み前、「志望校に届かないのでは」と不安を抱えた保護者の方からご相談をいただきました。 塾に通いながらも成績が伸び悩み、志望校への距離を感じていた生徒さん。 今回は、そんな彼が家庭教師との併用指導を通じて自信をつけ、見事に志望校である西南学院中に合格したエピソードをご紹介します。
【生徒のプロフィール】
小6 男子
【受験年 / 合格校】
2018年 / 西南学院中学・上智福岡中学・
早稲田佐賀中学・弘学館中学・自彊館中学
【指導期間 / 回数】
6年生7月~卒業まで / 週2回 1回120分
◇目次◇
「中学受験に向けて塾に通ってきましたが、成績が思うように伸びず、このままでは志望校が厳しいかもしれないと心配しています」と、保護者の方からご連絡をいただきました。 塾との併用が可能かというご質問に、「苦手分野のフォローや模試のやり直しにも対応可能です」とお伝えし、体験授業を実施しました。
直近の模試の結果は以下の通りでした
第一志望:福岡大学附属大濠中(D判定)
第二志望:西南学院中(C判定)
第三志望:上智福岡中(B判定)
第四志望:早稲田佐賀中(C判定)
第五志望:弘学館中(B判定)
得意な算数に対して、国語や暗記科目に課題がありました。 家庭教師としては、「暗記の定着」と「国語の読解力強化」を柱に指導を進めていくことになりました。
また、丁寧に書けばきれいな字が書けるものの、実際の答案では雑になってしまい、読み取れないことも。 丁寧な字を書く習慣をつけてほしいとのご要望がありました。
話を聞いてみると、「覚えること」に意識が向きすぎていて、「覚えたか確認する」作業が不足していました。 初期の授業では毎回小テストを行い、確実に記憶が定着していることを確認。 繰り返すことで「覚えられる実感」を得たようで、塾のミニテストの成績も向上しました。
読解問題では、斜め読みや独自解釈が目立ち、設問とのズレが発生していました。 部屋にあった「名探偵コナン」のグッズをヒントに、「国語の読解はコナンの推理と同じ。書かれている事実だけをもとに答えを導く」と伝えました。 それ以降、読解問題のあとには「なぜその答えを書いたのか」を説明してもらうようにし、論理的に解答を組み立てる習慣を育てました。
模試で挙がった5校に加えて、塾からはプレ入試として自彊館中の受験も勧められました。 保護者の意向としては必要性を感じていないようでしたが、生徒本人が「今できる最善の準備をしたい」と強く希望し、受験することを決定。
秋の模試の合格判定では西南学院中がB判定に。しかし、大濠中はC判定までしか成績を伸ばすことができませんでした。
過去問対策では入試問題の難易度や合格可能性から判断し、12月は西南学院中と上智福岡中の過去問を集中的に取り組むことに。 年末年始は塾での兼ね合いを見ながら大濠中の過去問も補完的に実施。
自身の手に負えない問題は後回しにすることや時間配分の練習を行いました。
1月2日・3日は塾の正月特訓には参加せず、私が代わりにマンツーマンで対策指導を実施。 正月明けから塾中心の生活に切り替えつつ、週1回のペースで家庭教師指導を継続。
過去問対策では入試問題の難易度や合格可能性から判断し、12月は西南学院中と上智福岡中の過去問を集中的に取り組むことに。 年末年始は塾での兼ね合いを見ながら大濠中の過去問も補完的に実施。
受験スケジュール
1/6(日)弘学館中
1/7(月)自彊館中
1/13(日)早稲田佐賀中
1/15(水)上智福岡中
1/17(木)西南学院中
1/19(土)福岡大学附属大濠中
過密なスケジュールのため、1/11で受験前の指導は終了しました。残りの期間は理科・社会の見直しと体調管理の徹底を呼びかけました。
LINEで、弘学館・自彊館・早稲田佐賀・上智福岡・西南学院中の合格報告をいただきました。 大濠中のみ残念ながら不合格となりましたが、保護者の方からは「目標だった西南学院中には合格できたので大満足です。」とおっしゃっていただきました。
C判定からのスタートでしたが、苦手を見つめ直し、丁寧な読解や確実な暗記の習慣を積み重ねたことで、見事に西南学院中の合格を勝ち取ることができました。 6年後の大学受験に向けて、私が教えた暗記方法などを活かして、勉強を頑張ってほしいと思います。
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