論語は、春秋時代の中国の思想家である孔子(子は先生という意味)の言葉を、孔子の死後に弟子たちがまとめて記録した書物です。論語は、中学3年生の国語の授業でも学びます。
子曰く 人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患うるなり。 (しのたまわく ひとのおのれをしらざるをうれえず ひとをしらざるをうれうるなり)
上の文は、 先生はおっしゃった。 「人が自分を評価してくれないことなんて、どうってことのないことだ。 問題なのは自分が人の実力を知らないことだ。」 という意味です。
定期テストでは良い点を取っているのにも関わらず、通知表の点数が良くない生徒がいます。 真面目にやっているのになぜ成績が良くないのかわからないとか、きっと先生に嫌われているからとか、そのように言う生徒がいます。
一方でクラスメートにその生徒よりも成績が良い子がいます。大抵の生徒は「そいつ、全然勉強していないのに成績が良い。だって天才だから。」とか「あいつは優等生で先生に気に入られているから」その生徒が努力していることを認めようとしません。
要するに自分と、成績が良い生徒との違いが分かっていないから、自分のすべきことがわからないのです。そもそも、わかろうとすらしません。点数だけに目を向けて、その生徒が持つ真の実力を認めたくないのです。
それではいつまで経っても良い成績を残せません。自分よりも結果を残している人の良い面を分析し、自分の至らなかった点を改善して、初めて成長できるのです。
これは勉強だけでなく全てのことに当てはまります。仕事、恋愛、人間関係、趣味など、上手い人と自分との違いを分析して、良いところを真似していく癖をつけたいものです。