年間授業料先払いの恐怖〜大学受験予備校「ニチガク」破産 │福岡の個人契約・家庭教師ふなきち

家庭教師ふなきちのウェブサイトトップ画像
家庭教師ふなきちのウェブサイトトップ画像2
トップページ > ふなきちコラム > 年間授業料の先払いの恐怖〜大学受験予備校「ニチガク」破産

年間授業料先払いの恐怖〜大学受験予備校「ニチガク」破産

入試直前に予備校閉鎖 生徒「許せない」 ニチガク代理人「破産申し立てに向け調整」  https://news.yahoo.co.jp/articles/5e02cdd9440dc9c12d9bfb0bdbc9b9c807cc6181

 

近年の少子化、大学の推薦入試の主流化により、倒産する大学受験予備校や塾が増えそうです。 大手予備校の河合塾は赤字、東進ハイスクールを運営するナガセも減益と、 大学受験関連の予備校・塾は大手でもかなり厳しいようです。

 

ニュース記事では、一か月前に予備校に年間の授業料250万円を一括で前払いした高校生へのインタビューが載っていました。 破産されたら支払った前払い金の回収はほぼ不可能でしょう。本当に気の毒な話です。

 

予備校・塾の多くは授業料の前払いシステムをとっていますが、せめて月ごとに支払っていったほうがよいでしょうね。 年間の授業料を一括して先払いすると割引がきくといった特典があったり、 途中で退塾する場合は残りの授業料を返金するといった約束があったとしても、破産されたら元も子もありません。

 

ただ、塾側も後払いだと授業料を支払ってもらえずに退塾されて、泣き寝入りすることも多くあるみたいです。 とはいえ、1カ月ごとの前払いが塾、生徒側にとって、一番いい形ではないでしょうか。

 

私も以前は塾の経営をしていましたが、どの業界にしても経営は難しい。 少子化、コロナ、受験離れなど過酷な環境下ですから、経営難で閉業するのも致し方なしです。

 

ただ、今回は終わらせ方が悪すぎる。 ずっと自転車操業だったのでしょう。 いずれは立ち行かなくなるのは火を見るよりも明らかなんだから、事前に利用者に通告して早めに閉めておくべきでした。 「上手に終わらせることができる」、こういうことも経営者に求められる力量なのだと思います。

 

それにしても・・・。社長が「心が痛む」とコメントしていますが、 共通テスト2週間前に突然塾がなくなるような状態に陥らせ、無駄に250万円も溝に捨てさせて、利用者からしてみれば頭に来ますよね。

 

ちなみに、家庭教師のふなきちでは、1か月ごとに後払いしていただくご家庭にとって安心なシステムです。 しかも、授業料や交通費が不明確な塾や家庭教師センターが多い中、ウェブサイト内にはっきりと提示する良心的なサービスです。

 

やっぱり後払いがいいですよ。 後払いシステムは家庭教師側のリスクになるのですが、それは面談・体験授業やそれまでのやり取りで信頼できるご家庭なのかの判断をしっかりとしておけば良いので。 不払いが起きたとしても、最初に見誤ってしまったのは自分の責任ですからね。

 

2025年1月7日更新

関連記事

個別指導塾スタンダード 民事再生法の適用申請に思うこと

2024年に民事再生法の適用申請した個別指導塾スタンダードの話。低価格路線経営の限界、生徒や講師が集まらないことについて書いています。


© 2025 Funakichi Katekyoshi. All rights reserved.