初回面談の大切さ〜宿題で起きた2つの悲しいエピソード│福岡高校・修猷館高校に合格するためのメソッド│福岡の個人契約・家庭教師ふなきち

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初回面談の大切さ〜宿題で起きた2つの悲しいエピソード

 

私は、初回面談時に以下のことを確認しています。

 ・生徒の意欲は低すぎないか
 ・家庭教師の指導を受けることに納得しているか
 ・宿題の意義を理解できるか
 ・宿題をきちんとすることができそうか
 ・親子間のコミュニケーションは良好か

 

また、生徒には出された宿題は必ずするように約束しています。

 

これらのことが確認・約束が出来ない場合は、依頼をお引き受けしないようにしています。

   

以前は、宿題をしない生徒に対して、スマホで催促をして、宿題をした証拠を写真にとらせて送らせていたこともありました。

 

現在はそこまでするのは、さすがに業務範囲外だと考え、生徒へ授業中に注意して、あまりにも続くようなら保護者へ報告するようにしています。 ただ、保護者の方に報告するにしても、かなりに慎重にしてます。

 

家庭教師を始めた当初は、毎回、宿題の出来を保護者に報告をし、生徒が宿題をするように保護者へ声掛けをお願いするようにしていましたが、最近はあまり積極的には行わくなりました。 それよりも、生徒が宿題を行いやすくする工夫や、仮に宿題をしなかったとしても、成果があがる授業を行うことを目標にしています。

 

なぜ保護者への報告を慎重に行うようになったのか? そのきっかけについて、書いていきます。

   

7〜8年前に小学6年生の男子の指導時に起きたことです。

 

生徒の態度は、お父さんが厳しくしつけられているいるようで、非常に良い印象を持ちました。 しかし、宿題がたびたび出来ていないことがあり、普段対応するお母さんには「声掛けをお願いします」といった感じで報告するようにしていました。

 

ある日の授業で、お母さんが体調不良で、お父さんが対応しました。 その日の授業も宿題が全部おわっておらず、授業後、お父さんにいつものように報告をしたのですが…。

 

次の瞬間、、、

 

ばっちーーーーーーんっっっ!!!!!

「前の日には、おわらせるように言ったやろーがっ!!!!」

 

とんでもない大きさの頭をはたく音と怒声が響き渡りました。その突然の出来事に私まで萎縮。

 

「あー、失敗したなぁ。きっと普段からこんな感じなんだろう、いや普段もっと強く当たっているのかもしれない。 今後はもう報告はできないな。生徒には悪いことしちゃったな。」と、ショックを受けて帰宅しました。

 

5〜6年前、中3の女子に指導したときの話です。

 

それまで集団塾、個別塾に通っていたが成績が上がらず、中3に進級する前の春休み前に依頼が来ました。 保護者からは「本人に意欲が少ないけれども、なんとしても進学させたい学校があるので、お願いしたい」と週3回の授業を希望されました。 授業の空き枠3つを別々の3人に指導するよりも、1人に指導した方がより高い効果が得られ、生徒の飛躍が期待できると思い、引き受けることにしました。

 

実際に指導して見ると、保護者の方がおっしゃるとおり、あまり意欲が高くなく、1年後の受験についてはまだ先の話だから関係ない・・・と言った感じでした。 授業中は柔らかい表情、口調なのですが、お母さんがいるときは何も話さず、ほぼ無表情。 反抗期ということもあってか、ご両親との関係はちょっとギクシャクしているようでした。

 

上述の通り、意欲が高くないこともあり、宿題をしていないことが度々ありました。 当時、エピソード@「ばっちーーーーーんっっっ!!!!」後だったため、保護者に報告よりも生徒へ宿題をするように促すことを主体にしていましたが、 それでも宿題をしていないことが続き、授業にも支障があったので、その日はお母さんに宿題を行われていないことを伝え、声かけをお願いしました。

 

これで少しは改善すれば良いがと淡い期待を寄せましたが…。 翌日の朝、保護者の方から、「家庭教師をやめたい」との電話が。 詳細を聞くと、その日のうちに家族で話し合いが行われ、そこでお父さんが感情的に「やる気ないならやめろ!」と言ってしまい、 娘も「うん、わかった!やめる!」となってしまい、あとに引けなくなってしまった…とのこと。

 

内心では「なんだ!?そりゃ!?」となりましたが、そういうことなら仕方がありません。 宿題は出来ていませんでしたが、授業で指導する分には手ごたえ感じていたため、残念でしたが…。

 

また、指導を始めてわずか2か月。ほとんどの生徒は春休みには新しい塾や家庭教師が決まって、 もっとも依頼の少ない時期に3枠も指導枠が空いてしまう大打撃を受けてしまいました。 それ以来、いきなり週3回の指導は引き受けないようにしています。

   

上述の2つのエピソードは、当時、結構ショックが大きくて、立ち直るのに時間がかかりました。 メンタルの激しい消耗は、他の生徒の指導にも影響を及ぼす可能性があります。

 

駆け出しのころは、「とにかく生徒に指導したい」、来るものは拒まずというスタンスでしたが、 現在はすでに指導している生徒たちに影響を及ばさないように、裾野を広げすぎないようにを心がけています。

 

初回面談では、生徒自身が学力をあげたいと願っているか、そのためには宿題をしないといけないと理解しているかを見極めるようにしています。 そこをクリアしていれば、あとは工夫次第で宿題ができると考えています。

   

2024年7月21日更新



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