D判定から福岡高校に合格した生徒が行ったこと│福岡の個人契約・家庭教師ふなきち

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D判定から福岡高校に合格した生徒が行ったこと

逆境を乗り越え合格を勝ち取るための学習方法

以前に紹介した12月の模試でD判定から福岡高校に合格した生徒の話です。 逆境を跳ね返して第一志望校に合格できた最大の要因は、生徒の勉強の学習方法にあります。 今回は特に印象に残った生徒の行動について紹介します。 (詳細はこちらの記事:福岡高校/大濠高校 合格│D判定からの合格│県立入試247点

   
@ 徹底的に管理されたスケジュール

初めに面談のために、生徒の家に訪問したときのことです。リビングに通されると、まず壁に貼られている大きな張り紙に目が留まりました。

その張り紙には、

6:00-6:30 起床,朝食,準備
6:30-7:20 数学
7:30-16:30 学校登校
16:30-17:00 帰宅,翌日の準備
17:00-17:50 英語
18:00-18:50 国語
19:00-19:30 夕食、風呂
19:30-20:20 理科
20:30-21:20 社会
21:30-22:20 まとめ
22:30-23:20 まとめ
23:30 就寝

といった一日のスケジュールがB4の用紙2枚にびっしりと書き込まれていました。 このスケジュールを見ると即座に「あぁ、この子は本気の子なんだ」と理解できてしまう、それくらいの迫力がありました。

 

実際にご家族の協力がありほぼスケジュール通りに熟すことができているとのことでした。

A リビングのテーブルで親子そろって勉強

受験前の時期に、生徒のお母さんも仕事に必要な資格試験を控えていたので、リビングでお互いに監視し合いながら勉強をしていたのが印象的でした。

 

生徒の部屋には、漫画やゲームなど勉強には不必要なものが置いてあって気が散ること、 また親や兄弟の監視下に身を置けるという理由で、自らリビングを勉強の場にしたそうです。

 

やはり、漫画やゲーム、またベッドなどが近くにある場所で、長時間勉強に集中することは困難です。 どうしても気が散ってしまいます。 人目に触れる場所で勉強をすることによって自分の行動を管理する。 さらに、勉強に意識が向いてなければ、それを家族に指摘をしてもらうという方法はとても有効だと思います。

  
B スマホはできるだけ遠ざけ、テレビのリモコン隠し

スマホの管理を徹底していたのも印象的でした。 当時(2012年)は、中学、高校生ではスマホを所有していない人の方が多い時でした。 まだ、LINEなどのSNSが普及しておらず、今ほど生活必需品の要素が少ない時期でした。

  

スマホが近くにある時が散ってしまうため、自宅近くに住む祖母の家に預けるという極端な方法を取っていました。 生徒が言うには、「家にあると弟や妹、お母さんまでもがゲームをしようとするから、おばあちゃんに預けるのがベスト」とのことで、 それにはお母さんも「私のスマホなのに・・・。でも、入試が終わるまでは仕方ないです。」と苦笑いをしていました。

  

またリビングで学習しているということもあり、食事中以外はテレビは一切見ないようにし、生徒がリモコンを隠してしまったそうです。 下に妹、弟がいるので、不満がでたようなのですが、お兄ちゃんの受験のためと納得してもらったようです。

どれだけ合格につながることができるかが勝負

この生徒の合格への執念と言うか、その覚悟は目を見張るものがありました。

  

私は何かを達成したり、手に入れるためには、相応の犠牲が必要だと常々思っています。この生徒の場合、時間と労力、娯楽の機会を犠牲にして、合格を勝ち取ったのです。

  

合格に必要なことを多く実践し、一方で不必要なことを極力排除した、非常に合理的な学習をしていたように思いました。

  

また「何としても合格したい。そのためにはたくさん勉強をしないといけないのだけれども、自分一人の力だけでは勉強できないに違いない。だから、まわりの力も借りよう。」と、 家族や祖母に協力を得て、入試に向けて努力したのも良い判断でした。

 

さらにそれに協力したご家族の頑張りがあってこその合格だと思います。 一番下の小学生の弟くんもお兄さんの合格のために、テレビを見たりゲームをしたりするのをずっと我慢していたわけですからね。

 

D判定であれば、通常はワンランク下の学校に志望校を落とすのが普通ですが、その逆境を乗り越えて合格を勝ち取るためには、残り期間をどれだけ合格につながることができるか、だと思います。 そのためには本人だけでなく、ご家族の協力も必要不可欠です。

 

2022年1月14日更新



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