このページの内容は「英検3級不合格だった生徒への指導(試験前)」の続きとなっています。
受験した直後に手ごたえの程を聞いてみたのですが、生徒本人がいうには可もなく不可もなくといった感じでした。 テストの出来よりも小学生が何人も受験していたことに驚いたようです。
2週間後に結果が出たのですが、残念ながら不合格という結果でした。 私としてはベストを尽くしたので不本意ではありますが、受け入れざるを得ません。
英検3級は、Reading、Listening、Writingのそれぞれが550点で合計が1650点満点となります。 合格するには1103点(69%)取らなければなりません。
今回はReading 431(78%)、Listening 300(54%)、Writing 338(61%)、合計が1069点(65%)でした。
もうひと伸びできれば、合格に手が届いたのですが・・・。非常に残念です。
Listening、Writingが足を引っ張っている感じがありますが、英検の指導前と比べたら飛躍的に向上したと思っています。 それに比べて、Readingがあまり伸びず、結果的にそこが敗因であると私は考えました。
Readingは、中学生にとっては3つの中では一番点数が取りやすく、満点を取ることも難しくはないと思っています。 とくに重要なのは英単語の意味をきちんと覚えておくことです。そこを本人任せにしてしまったのが、よくなかったと今になって思います
定期試験で出題される英単語は、毎回テストをしていたこともあって、今まで難なく覚えることができていたので、単語を覚えることに関しては本人に任せて大丈夫だと過信してしまっていました。
今までは、毎回の私の授業でテストがあるから覚えていたのであって、授業でテストをやらなければしっかりと覚えられなかったわけです。
今となっては時間がかかってもテストを毎回行っておくべきだったかなと思いますが、そうするとListeningとWritingの対策をする時間が大幅に削られていたので、判断が難しいところです。
もうひとつ気になったのは、長文問題への対応の仕方です。 その生徒は長文は問題の質問に関係する部分のみを読み、全体を読んで内容を理解しようとしませんでした。
授業時間内に問題を解くときは良いのですが、宿題として長文に取り組むときに早く終わらせるために、しっかり読み込みをしていなかったのだと思います。 採点・解説をするときに「この長文はどのような内容だった?簡単に説明して」と聞いても、十分に答えることができませんでした。
「長文はわからない単語や表現を知る機会を得ることのできる宝の山」と私は常々生徒たちには言って、必ず一読するように言っているのですが、 それを宿題にすると早く終わらせたいという一心で手を抜いてしまったのでしょう。
普段は日本語訳を書かせたりすることはほとんどないのですが、ちゃんと読ませるためにはそのような宿題にすべきだったのかもしれません。
今回は不合格になりましたが、それでも受験したことで多くのことを得ることができ、多くのことがわかりました。
まず、生徒本人のリスニングとライティングの力が上がったということです。本人も苦手意識が薄らいできたという風に言っていました。 また、これから学校で学ぶ文法を予習できたことも大きいでしょう。
さらに家庭教師としては、生徒の受験に対する向き合い方を知ることができたのは収穫の1つです。 今回、合格のために自分から積極的な学習がほとんど見られませんでした。 やはり、ゲームや動画視聴などの方に気が向いてしまっていたようです。
ただ、指示をすればきちんとできるんです。今後、入試に向けて、学習を進めていくうえできっちりと計画を立ててあげれば、飛躍する可能性が非常に高いです。 一方で自発的にするタイプの中学生には、過剰な指示は混乱させたり、邪魔になったりすることがあります。
それがはっきりわかったのは、今回の英検受験で得られた収穫と言っていいと思います。
今回の反省を活かして、高校入試対策に取り組んでいこうと思います。
2021年6月19日更新