私が今までに教えてきた成績が振るわない生徒の多くは、「日曜日は6時間も勉強ました。」「昨日は夜中の2時まで勉強しました。」と意気揚々と報告します。 そこで、どれだけ知識として定着しているのかをテストしてみると、ほとんど残ってはいません。
成績が上がらない生徒の多くは、どれだけ長く勉強するかを重視して目標を立てます。 これは、勉強によって学力を高めることではなく、勉強をすること自体が目的となっていることを意味しています。
長時間勉強をしていたとしても、学力が上がらなければ、勉強をしていないのと同じです。 近年、スマホが普及してから勉強に集中できずにダラダラと時間だけが過ぎ去ってしまう生徒の話をよく聞きます
勉強時間を目標にすると、机の上でぼぉーっとしていても、達成することが出来ます。 他の人が30分で出来る課題をダラダラと3時間かけて終わらせて、「あー、今日は良く勉強したから、あとは思う存分あそぼう」と言う子は少なくありません。 勉強をするという行為に満足しているわけです。
一方で学力が高い生徒は、「問題集を2回解く」「100個の英単語を覚える」といった目標を立てます。 この場合、生徒本人が努力して課題を終わらせない限り、目標を達成することはできません。
福岡高校などの上位校を狙えるだけの学力を有している生徒は、意識は勉強時間ではなくて、問題集などの課題をクリアできるかに向いています。 目標を達成したときには、問題集は解かれており、英単語は新たに100個覚えたという結果が残るのです。
勉強を始める前に、勉強時間ではなく、問題集のページ数や覚える英単語の数など、結果が残るように目標を立てましょう。
さらに学力が高い生徒は、計画的な勉強を行うことができます。
「今月中に数学の問題集を最初から最後まで解き終える」という目標を立てたら、 それを達成するために、さらに目標や計画を立てていきます。
週ごと、日ごとに小さな目標を立て、それにあわせて計画を立てます。
福岡高校、修猷館高校などの上位校でトップレベルの学力を有している生徒は、 このような目標や計画をたてるのがとても上手です。
勉強だけでなく、仕事、運動、ダイエット、さらに趣味や恋愛などでも目標や計画を立てて行うことでより高い効果が得られることがあります。
ぜひ勉強に拘らず、いろいろなときに目標を立てて、取り組む癖をつけて練習をするようにしましょう!
2016年9月16日更新