成績が伸び悩んでいる生徒の一部に ・学校の先生が嫌い ・授業が下手、つまらない ・同級生が問題を起こして、集会や話し合いで授業がつぶれる ・新米の先生だから生徒に媚びている(親の意見) と言った具合に、自分が勉強できないのは学校や教員のせいだと言わんばかりに、不平不満を言う子がいます。
実際、的を射てることもあるのですが、私自身はこのようなことを言っている生徒はまず学力が上がらないと思っています。
誰しもが自身の授業態度や日々の学習習慣など、反省しなければならない点を多くあるはずです。 内省することもなく、自分の外にある要因ばかりに目を向けているようでは、成績があがるわけがありません。
そもそも、学校の先生が好きか、嫌いかは、成績の良し悪しには関係のないことです。 それでは、成績が良い人は、学校の先生のことが大好きなのか。 逆に成績が良くない人は、総じて学校の先生が大嫌いなのか。そんなことはありません。
また、授業が下手、面白くない、それもほとんど関係ありません。 というか、授業がめちゃくちゃ解りやすくて、常に生徒の好奇心を刺激する授業を行う先生の方が稀です。 そんな先生は存在しないでしょうね。同じ教師に教わっているけれど、生徒の成績や理解度は千差万別。 確かに教員との相性もありますが、成績を決める要因の大部分は、その生徒自身にあります。
そのことを生徒に理解させなければ、学力向上は見込めません。 学校や教員がダメだから仕方がないでは、どうしようもないのです。
しかし、このような不満を述べる子供の多くは、それまでにこのような発言をしても、親から注意されることがなく、むしろ同調された経験を持っています。 「うち子供が悪いのではない。学校や教員に問題があるのだから仕方がない。」と許容されてしまうのです。 これは非常に深刻な問題です。いくら根気よく指導を行っても成果があがりません。
一方で、「自分の努力不足をまわりのせいにするんじゃない」とバシッと叱る親御さんもいらっしゃいます。 この場合は、私が注意した時も、すんなりと受け入れてくれます。 こういう生徒はきっかけさえ作ってあげれば、どーんと飛躍するように成績があがります。
成績、学力を上げようと思ったら、自分自身がかわらないとダメなのです。 授業態度、家庭の過ごし方が良い方向に変われば、かならず成績があがります。 義務教育の間は、学校も教員も選ぶことができません。出来ることは自分自身が変わる事だけです。
そのために、変化を促し、効率よく学習できるようにサポートすることが、家庭教師の役目だと思っています。
2016年9月10日更新