1年で4回行われる定期テスト後、中学生の生徒の保護者からのご依頼が多くあります。
その中には、すでに英進館や全教研などの学習塾に通っている方がいらっしゃいます。 塾では定期考査の結果が伸びないと判断し、家庭教師に切り替え希望する方が多くいるわけです。
私の教え子に同時並行で福岡では大手の塾に通っている子がいます。 その子の話を聞く限りは、その塾では定期試験対策と呼べるようなことは行われてはいないようです。
普段、学校の授業よりも早く進んでいるので、少し遡って復習授業を行い、とてつもない量の予想問題プリントを配り、 あとは家で解いておくように指示が出されます。
ある程度、自分で出来る生徒であれば、普段から定期考査に向けた学習を進めているでしょうし、 試験前の対策プリントを利用して、さらに良い点数を残すことができるとは思います。
しかし、ほとんどの生徒は、普段から定期考査を意識した学習を行っていません。 ですから、基礎の部分の学習が足りていない状態なのです。 そこで予想問題といったある種の山を掛ける問題集を用いても成績はあがりません。
学校の先生もそのような付け焼刃な対策で攻略できるようなテストを作らないはずです。
教材を大別すると演習型と網羅型にわかれます。
演習型とは、書店で売られている「定期テストの攻略本」など出題傾向の高い問題ばかりを集めた問題集です。
一方、網羅型とは、出題傾向に捉われず教科書の内容を始めから最後まで取り扱ったものです。
演習型の方が薄くて手に取りやすいのですが、内容的には物足りません。 試験発表される2週間前には、ほとんどテストを受ける準備が出来ている生徒の最後の確認には使えます。
400点以上を継続的に取れない生徒は、基礎知識が足りていないので、 予想問題といった演習型の教材を使う前に、網羅型の問題集で基礎を積み上げていく必要があります。
定期試験対策で重要なのは、網羅型教材、つまり学校で配られるワークをすることです。 ありきたりな勉強法ですけど、ワークが一番です。 実際、教材としてめちゃくちゃ優れているので、私立高校や公立高校の入試対策にも十分に利用できます。
塾の授業は、重要な部分にのみ焦点を当てています。 定期試験対策も出題頻度が高い分野をピックアップしているため、基礎となる知識が不足している状態で受講してもあまり効果がありません。 しかし、生徒は塾に行ったことにより、「勉強した感」だけを得てしまうのだから、成果が伴うわけがありません。
私の授業では、普段は数学と英語を先取りでどんどん進みます。また理科、社会に関しては網羅型教材を宿題にしています。 状況によってはワークを宿題にすることもあります。 こうやって、普段から基礎知識をつける学習を行い、試験前には演習型教材を用いて対策を行います。
勉強に限らず、スポーツでも何でもそうなんですけど、上手くなるためには画期的な方法や派手さは必要ありません。 普段やっていることを、さらに深く掘り下げて丁寧やることが重要なんです。 そうすれば、塾や家庭教師を利用しなくても、8割9割は十分に取れるでしょう。
中にはワークを配られない中学校があります。 その場合は、対策プリントが必要だと思いますが、まずは教科担当の先生に何を勉強すれば良いかを質問に行くと、良いアイデアを貰えるかもしれません。
2016年6月15日更新
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