子供が大好きなゲームによる「ゲーム依存症」について、書こうと思います。 今回、取り扱う「ゲーム」とは、主にTVゲーム、携帯型ゲーム機、ネットゲームなどの家庭用コンピューターゲームのことです。
しかし、同時にゲームによる弊害も問題視されるようになりました。 とくに近年では、「ゲーム依存症」が教育や医療において取りざたされています。
私もこれまでに「ゲーム依存症」と思われる子供の指導を何度か経験しました。
中学生でも基本的な掛け算や割り算が出来ない、 小学校3年生以降の漢字が書けないなど、極めて学力が低いという特徴があります。 また、痩せっぽち体型か明らかな肥満体型と、両極端で子供特有の元気の良さに欠ける印象があります。
ゲーム依存による、勉強不足、運動不足、睡眠不足、対人関係の希薄化が原因だと思われます。
このようにゲーム依存によって、成長過程において多くの弊害が引き起こります。 また一度、ゲーム依存を起こすと、なかなかゲーム止めることができません。 たとえ親がゲーム取り上げたとしても、自分で買ったり、友達の家でやったり、 場合によっては万引きなどの犯罪行為をしたりと、問題が大きくなるケースも多いです。
ですから、「ゲーム依存症」は病気だと考え、必要応じて専門機関の受診が勧められているのです。
ほとんどの方はリハーサル方略という言葉自体は知らなくても、その方法や九九などで実践した記憶があると思います。 また記憶するときに無意識に復唱される方も多くいらっしゃると思います。
ここでは、ゲーム依存度を8段階に分類し、対策について考えたいと思います。 以下の分類表は、岩崎正人氏の「子供をゲーム依存症から救う精神科医の治療法」より抜粋。
青色で表示した00段階から1段階については、ゲーム依存の心配はほぼありません。
ピンク色で表示した2段階から3段階は、終了時こくの呼びかけなどのちょっとした親の介入が必要です。
赤色の4段階以上は注意が必要です。4段階は「ゲームをするうえでのルール作り」、 5段階は子供をゲームから遠ざける必要があり、 6段階は精神科医への相談、受診を勧めます。
詳細は、「データバンク出版 岩崎正人著 子供をゲーム依存症から救う精神科医の治療法」をご覧ください。
子供の遊びは、勉強や成長に大きな影響を与えます。 また、依存症は、一つのゲームだけ限定されるのではなく、 ゲーム、ネット、アルコール、薬物、ギャンブルなど様々なものに飛び火する場合があるのです。
ですから、ゲーム依存症にならないようにと言った対症療法ではなく、 何かに依存せず生活が送れる「こころの強さ」を育てていくことが重要です。
次回は、ゲーム依存症の予防について書きます。
(2013.10.14更新)
関連記事