私の授業は、先取り学習形式で行っています。 現在、指導している小学5年の生徒を例にあげると、昨年末までに小学校の算数の内容はすべて終わらせて、 今年の1月から中学数学を教えはじめました。現在は文字式の内容を指導しています。
このように書くと、たまに怒られることがあります。
「小学校の算数を完全に理解せず、中学校の先取りなんてするべきではない。」
「先にどんどん進むと、学校の授業が簡単に思えて、教師や周りの生徒のことを見下す。」
と言った具合にです。
教わる本人が嫌がらなければ、いくらでも先に進んで良いと思うんです。 もちろん小学算数の内容を一定水準以上、理解できている必要がありますが・・・。
そもそも、小学校の算数を完全に理解しなければ先には進めないとなると、 おそらく小学校を卒業する生徒のうちの上位1%くらいしか中学校に進学できないでしょう。 常に100点が取れるように指導をするよりも、新しい知識をつけてあげた方がずっと有意義です。
また、授業や教師を見下すのは、生徒の個性の問題です。 そのような子は、スポーツでも遊びでも、何かにつけて周りを見下した態度をとります。
スポーツ、書道、美術、音楽など、クラスメートや教師よりも上手くできるけれど、周りを見下さない子供はたくさんいます。 なぜか、勉強に関しては「まわりを見下す」という発想になるんですよね。
最近は、予習学習を教える授業を行う小中学校もあるそうです。 また、家庭教師や個別指導塾には肯定的な小中学校の先生も増えたように感じます。10年前と比べて、家庭教師も市民権を得たように感じています。