今年もよろしくお願いします。年末年始のお休みはあっという間に過ぎてしまい、本日から仕事を再開しました。明日に入試を控える生徒の入試前最後の指導でした。
入試直前の授業では、リラックスして入試に臨めるようにフォローすることが必要です。 そして、授業の最後に、これまでの努力や受験に臨む生徒自身への賞賛と励ましをして、受験に臨む姿勢や合格発表後の姿勢について助言を行うようにしています。 以下は、そのときに伝えた内容です。
〜入試当日〜
・適度に不安と緊張を感じている状態は、自分の能力を最大限に発揮できる良い状態であること。
・入試を受けることで各教科ごとに簡単だった、難しかったという感覚が残ると思うけれど、それは次の教科を受験するうえでは邪魔でしかない。
簡単だと思っても、難しかったと思っても、さっさと忘れてつぎの試験に集中すること。
・たまに「簡単だった」とか「余裕だった」とか休憩中に話して周りに精神攻撃を仕掛けてくる受験生がいるけれど、それはマナー違反。
むしろ、余裕がないことの表れだから「なんか言っとんしゃーね(標準語訳:うるさいよ!)」と思って聞き流すこと。
・すべての教科の受験が終わって、帰宅の際や帰宅後はとりあえずはお菓子を食べてリラックスすること。
次の入試までに改善すべきポイントがはっきりしているようであれば、メモをするなり、家族に話すなりして、次に備えること。
〜合否について〜
・合否の結果以前に、最後まで諦めることなく完走したことが素晴らしく、これまでの努力によって、学力だけでなく、人としても大きく成長できたこと。
・入試の合否には、運の要素が影響するため、合格でも喜びすぎない、不合格でも落ち込みすぎないこと。
・合格・不合格の結果は受験の副産物にすぎず、生徒自身やこれまでの努力が肯定されることも否定されることもないということ。
合格したとしても、改善すべき点はたくさんあるはず。
不合格だったとしても、多くの得られたものがあるはず。それらに目を向けること。
・今回の受験は長くつづく人生の1つのイベントに過ぎない。合格によって驕り高ぶってしまい、その後に失敗する人もいれば、
不合格を糧にしてそこからさらに大成する人もいる。大切なのはこの受験から何を学ぶかということ。
生徒も保護者の方も、俯瞰して受験に望むことがなかなか難しいと思います。 長年、受験産業にかかわる仕事をしていると、合否も重要ですが、どのようなことでも最終的にポジティブにとらえられるようになることが幸せだし、成功を手にする可能性が高まると思っています。