最近、気になったニュースから。
都立高校入試の“男女別定員制” 同じ点数なのに女子だけ不合格?(NHKオンライン)
記事の内容を簡単に書くと、東京都立高校の入試では男女別に定員が定められており、 男女で合格基準点が40点も違う高校があり、性別によって合否が決められるのは平等ではないと批判があるそうです。
男女別に定員数を定めている理由としては、@性別関係なく上から順番に合格者を決めていくと女子の比率が高くなり、 不合格の男子の受け皿が十分に確保されないから、A男女比のバランスが崩れると、授業や部活、行事などに影響があるから、などが挙げられています。
〜私の考え〜
まず、高校の入学者の男女比にバランスを持たせることは、東京に限った話ではなく、どの県でも行われているでしょうね。
私個人としては、仕方のないことなのかなぁと思っています。 男女関係なく実力一本が理想ではあるけれども、男女を一切区別することなく学校運営していくのは不可能なことですから。
トイレや更衣室などの設備の問題、男女分けなければならない体育、部活の問題など、年度ごとに男女比が変わることを見越しての対応は難しいと思いますね。
もう1つ思うのは、共学は男女がだいたい同じ比率であることを求められている傾向にあると思っています。
というのは、先日、新中3の女子生徒と志望校について話していたのですが、彼女は女子ばかりの環境は嫌だ、 この条件だけは外せないというのです。このような考えの女子生徒って意外と多いです。男子も然りですね。
福岡は学区によって受験できる学校が限られています。そうすると女子校は除外され、学校の選択肢が大きく減ってしまいます。それで、「どうしたのものか」と頭を悩ましているわけです。
それに加え、毎年、女子が多い共学校が出てきてしまって、そのような学校も除外しなければならなくなったら・・・。 たぶん志望校は決まらないでしょうね。
性別を気にせず暮らすことが出来る社会の方が理想的ではありますが、 現実問題として今日の日本では、システム的にも個人の意識的にも、そこに至るまでの道のりはまだまだ長いと思ったニュースでした。