博多女子中学校には、特待生制度が存在します。 特待生制度は、特待選抜入試を受験し一定以上の成績をおさめることで、受けることができます。
特待生制度には3つの種別があり、
学力A 全額支給
学力B 半額支給
学力C 1/3額支給
と、学力選抜入試の成績と面接の成績によって、支給額が変わります。
特待生の条件として、高校受験時に、学校と相談の上、受験校を決定すること、 また年度末には学校での成績によっては来年度以降の昇格や降格があるようです。
2023年は1月15日に特待選抜入試が行われました。 合格発表は、特待選抜入試が1月18日でした。
募集人数は60名にたいして、志願者88名、実際の受験者は85名で、合格者41名です。 したがって、合格者は受験者の半分弱くらいだったようです。
受験科目と配点は、国語100点、算数100点、理科50点、社会50点の合計300点となります。 これらの試験を受けた後に、保護者同伴の面接を受けます。
2023年の合格者最低点は180点(60%)で、合格者平均点は211点(70%)でした。 余裕をもって合格するためには、入試の点数が7割以上を取れるように学習しなければいけません。
まずは全教科7割以上、国語・算数は70点、理科・社会は35点を目標にしましょう。 入試の難易度はそれほど高くないため、しっかりと学習をしておけば、難しい点数ではありません。
このとき、苦手科目を作らないことが重要です。 得意科目を伸ばして、苦手科目を補おうとは考えずに、苦手科目をコツコツと学習し苦手を克服できるようにしましょう。
国語
漢字: 漢字の問題の割合が多いため、漢字検定などの検定試験を積極的に受験し、学習を進める
慣用句・ことわざ・熟語: 毎年出題されているため、出題頻度の高い有名なものは覚えておく
文章読解: 小学校の授業では解き方のテクニックなどの指導が行われないため、記述問題の記述の仕方や選択問題の選択肢の消去などに慣れておく
その他、敬語、文法などの問題にもチャレンジしておきます。
算数
計算問題: 分数や小数の計算、分数を見たら瞬間的に小数に直せるように(1/4=0.25)
割合、速さ、比の問題: 食塩水、代金の割合に関する問題はよく出題されている。時間や速度の変換にもなれておく(1/4時間=15分)
図形: 面積、周の長さ、角度、体積、水のかさの問題は幅広くチャレンジしておく
特殊算: 和差算、つるかめ算、等差数列、仕事算、植木算など、中学受験算数の基礎的な問題を一通り学習しておく。
社会
地理・歴史・公民が満遍なく出題
・中学受験用の基礎的な問題集を繰り返し解いて覚えておく
・歴史人物の肖像画を覚えておく (足利義満、新渡戸稲造、北里柴三郎、ザビエルなど出題)
・天皇、将軍、文化、法令、戦争などをまとめて、覚える
・地理は農水産物のランキング、工業地帯の生産物の割合など
・時事問題は直接的な出題は少ないが、概要だけはおさえておく。
理科
中学受験用の基礎的な問題集を繰り返し解いておく
出題される分野は毎年ちがうため、幅広く学習を進める
入試説明会で特に重点して学習しておくべき分野についての言及があるため、必ず参加してメモして帰る
面接
保護者同伴で5分程度
過去に指導した生徒によると、受験生である子どもには「入学後の目標」や「これまでに頑張ってきたこと」など、 保護者の方へは「お子さんの性格」や「志望動機」などを聞かれたそうです。
多くの受験生にとって、面接は初めての経験で緊張すると思います。 事前に面接での質問を想定して練習しておくと良いでしょう。
特待選抜入試に合格することは、けっして難しいことではありませんが、しっかりと対策をする必要があります。 まずは、小学校で学ぶ内容は早く終わらせておくことが重要です。
その後は、中学受験に対応した基礎的な問題集で一通りの知識を身につけ、繰り返し過去問を解き力をつけていきます。
その準備には、1年くらいの時間が必要です。したがって、遅くとも5年生の1月くらいから、入試を意識した学習を行っていけば、特待生での合格がぐっと近づくはずです。
また、特待選抜入試の問題は市販されておらず、入試説明会でのみ配布されています。5年生のうちから積極的に説明会に参加しておくと良いでしょう。
2024年1月15日更新
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