博多女子中学校は、福岡市東区にある私立の女子中高一貫校です。この学校は、中高一貫校でありながら、高校進学時には公立トップ高校や難関私立高校への受験を見据えた授業が行われているのが特徴です。
高校への進学実績は、毎年、福岡高校、修猷館高校、筑紫丘高校、香住丘高校など公立上位校に10名程度、昨年度は久留米大学附設高校に2名、また長崎青雲、弘学館、早稲田佐賀など難関私立に合格者を輩出しています。一学年の生徒数が50人〜60人であることを考えると、かなり良い実績だと言えると思います。
学費は他の私立中学と比べれると安く、また特待による授業料免除などの制度も充実しています。さらに親族に同校出身者がいるか、受験生本人が系列の福岡文化幼稚園を卒業している場合は、無料特典として制服(夏服・冬服)がもらえるようです。私立中学校としては、家計にも優しい学校といえるでしょう。(蛇足ですが、福岡文化幼稚園は私の母校です。)
私の教え子にもかつて博多女子中学校に進学した子がいました。 その子の志望動機として、主に以下の5つがあげられます。
@地元の中学校が荒れていた
とにかく地元の中学が荒れているとのことでした。 生徒のお兄さんは地元中学に進学していたのですが、学校周辺で生徒が飲酒や喫煙をしていたり、学校内で男子が女子にセクハラ行為をするといった事件が多々あったそうです。 生徒が起こす問題行動で集会が幾度となく行われ、授業がなかなか進まなく、試験直前に大慌てで授業を進ませるため、落ち着いて勉強できる環境ではないと判断され、私立中学受験を目指したそうです。
A登校時間の関係
通学時間の問題です。 地元の公立中学校は家から徒歩40分(自転車通学は禁止)のところにあったため、お兄さんは毎日通学だけで1時間半もかかってしまい、勉強をする時間の確保が難しかったそうです。 一方、博多女子中学へは40分かからず登校することができ、電車の待ち時間や乗車中に本を読んだり、勉強ができるという利点がありました。
B女子だけの環境を求めた
始めは共学の私立校への受験を目指していたのですが、小学校で男子によるトラブルが起きて、本人が女子校を目指したいと考えるようになりました。
C公立高校を受験可能であったこと
博多女子中は、公立高校や他の私立高校への進学を目標に授業のカリキュラムが組まれていることも魅力的だったそうです。 私立の中高一貫校のデメリットの一つである、中学から高校へ進学するときの中だるみを軽減し、目標をもって学習を進めることができます。
D自宅から近かったから
博多女子中学校のすぐ近くに住んでいたため、通学の負担が小さく勉強に集中できるということで目指したという方もいました。
大濠中学や西南学院中学のような私立校でも、希望すれば他の高校を受験することも可能ですが、基本的には6年間在学することを念頭にカリキュラムが組まれています。
一方、博多女子中学は福岡高校や筑紫丘高校などの御三家と呼ばれる公立トップ校、久留米附設、長崎青雲高校などの難関私立校を目指すことを目標としており、 福岡では珍しい部類の学校と言えます。
公立の上位高校を目指すことを考えられているのならば、博多女子中学を選択肢の1つに入れてみると、進路の幅が広がると思います。
2017年8月30日更新
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